子供が大きくなり、子供1人だけで出かけることも多くなったし、そろそろ連絡用にスマホ持たせよう!
そこで調べてみるとLINEモバイルの500円プランが安いしコレにしようかな~って思っていませんか?
ですが、このLINEモバイルの500円プラン、絶対にオススメしません。
ネットを調べていて、LINEモバイル公式でさえも子供のスマホに500円プランを勧めていて、いやそれはちょっと違うだろうと思ったので記事にしました。
なぜオススメしないのか?
その理由を解説していこうと思います。
もくじ
LINEモバイルの500円プランの概要
まずなぜLINEモバイルの500円プランがオススメできないかを解説する前に、プランの仕組み・内容を知っておく必要があります。
LINEモバイルの500円プランは、LINEフリープランのデータ通信専用simに該当します。
LINEモバイルは、大きく分けて
- LINEフリープラン
- コミュニケーションフリープラン
- MUSIC+プラン
この3つに分かれており、その中で一番機能が制限され、値段が安いのがLINEフリープランです。
さらに、LINEフリープランの中でも
- データsim(SMSなし)←500円プラン
- データsim(SMS付き)←620円
- 音声通話sim←1200円
の3つに分かれており、500円プランはさらに一番機能が制限されているのがデータsim(SMSなし)です。
SMSなしというのはショートメッセージサービスすらも利用できないということです。(利用するための番号が付与されない)
音声通話simは私達が通常利用しているsimで、090、080、070などから始まる電話番号がもらえて、音声電話が利用できます。
何を当たり前なと思うかもしれませんが、データ系simだと音声電話ができません。
とは言っても、LINEなどの通話ができないわけではありません。
LINEなどで家族や友人と音声通話しているかもしれませんが、あれはインターネット回線を介したIP電話によってやりとりしているものなので、090、080、070などの電話番号が付与された音声電話とは別です。
- LINE通話や050などのIP電話→インターネット回線を利用している
- 090、080、070、などの音声電話→音声回線を利用している
よって、
IP電話 | 音声電話 | |
データ系sim | できる | できない |
音声通話sim | できる | できる |
という形になります。
IP電話は、音声電話と比較して
- 料金が安い、あるいは無料
- 110や119などの3桁の電話番号にかけられない
- 音質が悪い
といった特徴があります。
【オススメできない理由】LINEモバイルの500円プランでは緊急通報ができない!
音声電話ができないために、110番や119番などの緊急通報ダイヤルが利用できないからなんです。
想像してみてください。
もし、子供が悪質な犯罪・事故・トラブルにあった時に、110番や119番にかけれず子供が助けを求められない状態になったらどうなりますか?
子供が成長して、一人で出かけることも、前より帰りが遅くなる機会も多くなってきたでしょう。
そのような機会はこれからどんどん増えてきます。
もしも、一人でいる時に事故にあってしまい、周りに助けを求められる人が誰もいなかった場合。
その時に警察や救急車を呼べなかったらどうなってしまうのでしょうか。
連絡手段のために持たせたのに連絡できない携帯電話、それってなんの意味があるんでしょうか?
緊急通報アプリもあるが、それではダメな3つの理由
ちなみに、電話ができないデータ系simでも、このようにIP電話を通して110番などに通報できるようになるアプリもあります。
ですが、こういうアプリがあるなら緊急通報に関しては大丈夫、というわけではありません。
その理由を説明します。
公式アプリではないので動作が保証されない
このアプリは個人が作っている非公式なアプリなので、動作の保証ができません。
アプリ提供者が開発をやめてしまえばアプリ自体更新されなくなって、新しい機種と相性が悪くなりそもそも電話がかけれないという状態になるかもしれません。
そうなったとしても、普段使わないアプリなので電話がかけれないことに気が付きません。
結果、肝心な時に緊急電話ができないといったケースがありえるのです。
警察や消防が公式に通報アプリを提供してくれていれば良いのですが、それには至っていません。
※案の定だいぶ昔からアップデートされていません。
使えないかもしれないことを留意しておいてください。
データ系simだと音質が不安定
確かにこういうアプリは便利で良いものですが、致命的な弱点があります。
それは音声電話に比べて音質が不安定だということです。
ふつうの電話は音声電話回線を通して音声をやり取りするものですが、この緊急通報アプリはIP電話と呼ばれるインターネット回線を通して音声をやり取りするものです。
- 070、080、090などの音声電話→音声電話なので音質が良い
- 050やLINE通話、この緊急通報アプリ→IP電話なので音質が悪い
通常時は、IP電話などでも会話には問題があるほど音質が悪いわけではありません。
しかし、緊急時にかける電話は、切羽詰まった状況なので声が小さかったりうまく発音できない可能性が高いです。
その時に音質が悪ければ、うまくオペレーターとやり取りできず向こうが状況を把握できないということになってしまうかもしれません。
普段使うアプリじゃないので、パニック時にはかけられない
大人でさえそうですから、子供なら尚更です。
そんな状態で、普段使わないアプリを使って、冷静に110番できるでしょうか?
まずスマホのどこにあるか探すのに時間がかかり、そして慣れていないのでかけるまでにも時間がかかります。
もしかしたら1秒を争う状態になっているかもしれないのに、時間がかかっていたら手遅れになってしまうかもしれませんよね。
以上3つの理由から緊急通報アプリではダメだ、と私は思っているのです。
節約が大事ですか?子供の安全が大事ですか?
ですが、月700円程度節約したいがために、子供の安全を犠牲にすることはいかがなものでしょうか。
月700円の出費増は確かに痛いです。
ですが、失ったお金は働けば取り戻せますが、子供の命はどうでしょうか?
子供の安全・安心を考えてあげてください。
緊急通報ができないだけでそんなおおげさな、と思うかもしれません。
ですが、大切なものって、なくなってから気づくものです。
子供にスマホを持たせるならLINEモバイルの500円プランではなく1200円プランにしよう
ここまで子供のスマホに500円プランはダメだと主張してきたわけですが、別にLINEモバイル自体を否定しているわけではありません。
あくまで「LINEモバイルの緊急通報ができない500円プラン」がダメと言ってるだけであって、LINEモバイル自体は良い格安simです。
無料でフィルタリング機能が利用できますし、LINEの通信データ量がフリーになるなど、他の格安simにはない良いサービスを提供しています。
ただ、子供にスマホを持たせる場合は、ケチらないで緊急通報もできる「音声通話sim」で契約しましょうということです。
データ専用simの500円プランではなく、音声通話simの1200円プランにすることを強く推奨します。
このサイトは基本的にOCNモバイルONEを推してるわけですが、こと子供に持たせるスマホに至っては、
この記事が参考になったなら幸いです。